2010年4月30日金曜日

意欲的な人、そうでない人、ナニが違う

私たちには挑戦的な人とそうでない人がいます。最大の違いは、自分が自分の障害になる役割を積極的に引き受けて、自分の邪魔をすることです。

私たちは、それを「値引き(ディスカウント)」と、呼んでいます。自分の価値を値引きするという意味です。自分の力を使うことを禁じる方法です。

値引きは自分が自分の最大の障害になることです。

「値引き(ディスカウント)」は、じぶん力を弱める働きをします。実際の自分の力とは関係なく、主ピコ身によって思い込みによって自分を限定してしまう力です。

値引きは、自分でも判らないように使われます。たいていの場合、値引きは次のような言い方で実行します。

それは「その通り、 ○○○○○○○○、しかし、○○○○○○○○、もし○○○○○○○○、ならできるのに」という構文を使って自分や周囲の人を説得します。

この習慣はこどものときに学び、以来、繰り返し使い続けることで習慣化してほとんど性格的なレベルにまで高めてしまいます。

この構文を使うと挑戦することがなくなります。それは自分を保護する反面、長期的には、自分の持つ力を使わないままなので、実力が育まれないだけでなく、実力以下の自分に成り下がります。成り下がるために値引きしているのですから、成り下がります。

成り下がるメリットは楽になることです。

成功の定義はさまざまですが、挑戦する人は困難な問題から逃げることなく主体的に受け止めて、元気、活発に、乗り越えていこうとします。


メタボ、禁煙、依存、過労に代表されるような健康、運動の問題にも積極的に気を配り対処し臨んでいきます。値引きは挑戦する人にもあります。出来るだろうか、無理ではないだろうか、戸惑い、躊躇します。しかし、それを乗り越えるために、生じた値引き分を自分の内面で補うことを拒みません。結果的に品質改良を図り、逆に値増しで自信に変えていきます。

たいていの場合、集中すればすんなりできてしまうことが多いものです。しかし躊躇していると無意味にぐずぐずと先延ばしにして手を出さず時間を費やしてしまいます。

長引く躊躇は自分から力を奪います。議論すること、参加すること、出会いのチャンスを自ら禁じて、慣れ親しんだ世界から出ようとはしません。これは実際には退

行と同じで習慣化すると子宮の中にいるのと同じ状態と言って過言ではありません。余りにも強く守られたい、守りたいと、不安への防御が働くと不安が膨らみ、物事を等身大で受け止めることができなくなるのです。

自分を値引きする一方で、過大視するので、なにが現実か分からなくなってしまうのです。本当に注意を向けるべきことに注目できずに、他者の意見や感情に依存します。責任のない人生は気楽ですが、人生に意味を見出すことはできなくなります。

人生に意味があるわけではありません。仕事についても、結婚生活についても、子育てについても、最初から意味があるわけではありません。意味を与えているのは自分ですが、その肝心の自分が他者に依存してしまった状態では、意味の与えようがないのは当然です。

それほどまでして守りたい人生は、ただ身体があるだけになってしまいます。値引きは自傷行為の簡易版です。値引きがひどくなると生きている実感が薄れてしまいます。自傷行為はその延長にあると言えるでしょう。

仕事も結婚も、人生の核となるテーマです。何をしたかより、どのようにしたのか、そが重要であり、挑戦を物語るもので、自分の真実です。

自分と周囲の人を大切して、しかも意欲的なアサーティブな人がいる一方で、そうでない人がいます。何が違っていて、どうすればアサーティブで意欲的な人になれるのか?

その答えは、自分が自分の障害にならないことです。自分を値引きしないことです。したくなってもしないことです。値引きする方が楽なのです。

値引きする人は、してしまうことで自分には価値がないからお願いしますと任せてしまおうとするのです。

マートワン
【アサーティブネス】自分をじぶんの味方にするために
【アサーティブを学ぶ】ライフスキルで自分を動かす
日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

2010年4月28日水曜日

結果が出る前に手を打つ、ターミネーターしてますか?

因果関係を計算して、逆算することで導き出したプロセスが計画になります。

1)まず、あらゆる結果を予測します。
2)予測できるあらゆる結果に対して、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
3)良い結果にするには、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
4)悪い結果になる場合には、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
5)悪い結果になる場合の原因(因果関係)を撲滅します。
6)良い結果にするために必要な原因(因果関係)を準備します。
7)実行しながら状態を見て調整を続けます。

因果関係に注目して対策するのは、元から絶たないとダメだからです。

イメージとしては、映画『ターミネーター』がいい例です。

『ターミネーター』という映画のあらすじはこんな感じです

近未来に於いて反乱を起こした人工知能スカイネットが指揮する機械軍の攻撃によって人類は絶滅の危機を迎える。しかし抵抗軍指導者であるジョン・コナーの指揮で人類は反撃に転じる。
脅威を感じたスカイネットは、未来から1984年のロサンゼルスへ殺人アンドロイド『ターミネーター』を送りこむ。目的はジョン・コナーを生む前の母親となるサラ・コナーを殺害することである。1984年時点ではまだジョン・コナーを産んでいないので、生まれる前に母親を殺害すればジョン・コナーを歴史から抹殺できるので抵抗軍の反撃は起こらないからだ。
同じ頃、人類側からも男性兵士カイル・リースがサラの護衛という使命を帯びて未来から送り込まれる。こうして人類の命運を分ける戦いが、1984年のロサンゼルスで始まる。

『ターミネーター』という映画は公開当時、斬新な発想と受け止められて大ヒットしました。アンドロイドを別にすれば、分かっている人は同じことを習慣化していたのです。目標達成のコツは、昔から「結果が出る前に、問題を潰してしまう」ことにあります。それが計画です。つまりあなたはジョン・コナーをやっつける立場にならなくてはいけないのです。
映画の方はジョン・コナー側が勝つようになっていますが、仕事では逆でないと困ります。

当たり前ですが、結果が出てからでは遅いのです。反省はできますが、次は失敗しないためにするものです。次はうまくいくように事前に手を打ちます。そのときに因果関係を計算して影響の大きいことから優先的に潰しておきます。
いくら潰したつもりでも、思った通りにいかないものです。実際の場面では調整が必要になります。いわゆる「マネジメント&コントロール」をしていくことがマネジャー(管理者)の仕事です。

調整が少なくてすむほど楽に展開できます。調整が少なくすむ計画を組めることが優秀なマネジャーの重要な側面です。目標を山の頂にたとえるなら、正しく逆算して作った計画と計画通りに進めるようにするのは、山道にエスカレータを設置するようなものです。パートナーが楽に仕事できるようにできるか、できないかはマネジャーの腕次第ということになります。

先にお話したように、経験が役立ちます。経験で補えない部分、つまり見えない部分は、先見力が役立ちます。先見力とは、適切な仮説で組み立てた準備です。仮説とは想像でも思いつきでもありません。仮説とは体験で得た情報以外に自分が持っている情報を使って逆算することです。

さて、蜘蛛の糸のような因果関係を計算して計画する、計画を実行して、結果が出る前に手を打つ・・・・これがどこに行くのかというと、モチベーションなのです。

2010年4月24日土曜日

逆算する意味と効果

社会と学校の違いは、社会においては結果を出すことにあり、学校では学ぶことにあります。違いは明白です。つまり社会においては結果がすべてであって、努力の多寡(たか)は問題ではないのです。しかし結果は行動の結果でしかありません。努力の多寡も行動ですが、多寡だけでなく「行動の質」が大切なのです。

確かにほとんどの組織において評価する場合、外部的な要因や社内での要因の違いで不公平が生じる場合があります。そこで数字で計れるはずの「行動の質」に見落としがないように、数字的な成果のみでなく、「行動の質」を主観的な評価で加え不公平を緩和することと”期待値”を加えることをしています。しかし行き過ぎると結果主義が中心になり、成果プロセス主義が陰を潜めることになります。

結果主義は実績の多寡で判断するやり方です。俗に言う結果オーライを本分としています。成果プロセス主義はできたか、できなかったで判断するやり方です。結果主義が危険であることはすでに広く認知されています。結果主義の最大の欠点は自分に仕事を合わせる点にあります。最も恐ろしいことは、こんなに努力しているではないかと精神主義を土台にした誤った自己肯定に走る点です。

いかなる努力について否定することはありませんが、社会と学校の違いが出発点にないとつじつまの合わないことが生じてきて、どこで間違ったのか分からなくなり混乱の原因になります。

成果主義もプロセスを度外視して結果だけを云々すると、精神的な結果主義の衣装直しになります。数字だけこだわったノルマ主義になります。精神論ではなく現実的なプロセスの積み重ねが大事なのは言うまでもありません。成果主義といわず成果プロセス主義と言っているのは、プロセスへの注目なしに、成果主義はありえないからです。

結果主義をよしとする風土には、ノルマ主義をよしとしない考えがあります。つまり結果に対する反応の仕方を気にしているだけで、もっとも重要な「プロセス」への関心が抜け落ちているのです。結局、結果主義もノルマ主義の日常的な反応に大差ないことをしているわけで、目標達成は、逆算なしにあり得ないという考えとは離反しています。

目標を達成するには「結果」から逆算した計画つまりプロセスを組み立てることが欠かせません。成果プロセス主義にはこれがあります。成果主義と看板を書き換えたノルマ主義にはこれがありません。結果主義も同じです。プロセスへの注目がないのは「さあ、がんばってやっていこう」という精神主義だからです。

「八甲田山」という映画には、製作者の意図とは関係なく期せずして、この違いが明白に描かれています。無事に全員が帰還したチームには、その行程のすべてが逆算で行われていることが描かれています。全滅した側には、それがあるようでありません。「あるようでない」という点に特別な注目が必要です。映画もそうですが、私たちの現実において注目が必要なのです。

どのようなやり方を採っても、努力があり、それなりに努力の結果が出ているからです。こんなに頑張ってやって、結果が出ているのだから、この上なにが問題なのかと思うのは心情としては理解できます。しかしこれこそが落とし穴なのです。

落とし穴を避ける手段が他者(社)の実績です。なぜ我々とかけ離れた実績が出ているのか、といった素朴な疑問です。本当に努力の度合いが高いほど、努力だけで割り切れない問題があると感じることができます。努力でカバーできない「やり方」つまりプロセスの違いこそ核心なのです。

逆算の方法をするには、結果を知っている必要があります。そのまま考えると「すでにやり方を知っている」ということです。以前、やったことがあるが、こういう問題が起こって、こういう対策をして乗り越えたというような成功例、失敗例があると、うまくいく方法を見つけ出しやすくなります。その点で「経験」が効果を発揮します。


ところが現実には経験者なのに逆算できない人がいる一方、未経験者なのに逆算できる人がいます。その最大の原因は「逆算の必要性」を知っていて、実行していることです。未経験なら聴けばいいし、仮説を使えば、経験不足を補うこともできます。さらに逆算を有効にするのが因果関係を計算することです。

プロセスは、物事の道理(原理原則、ルール)、因果関係を計算しつくして逆算することで作れます。計算不足はマネジメントで補えます。俗に言う「危機管理」はそれなしにできません。事故が多い、トラブルが多い店とは、日常的に逆算していない店です。

・体験を生かしていない、
・想像力が欠如していて予測できない
・道理・因果関係を考えていない(マネジメントに関心が弱い)

なぜ、そんなことになるのでしょうか?

私たちが最初の一歩だった学校教育を思い出してみましょう。成績の良い子と良くない子はなぜ生まれるのでしょう。「勉強が楽しくなかったから」と言います。その原因は「先生が好きでなかったから」が多いようです。離職の理由とよく似ています。「上司がいやだった」「仕事が楽しくない」しかし本当のところ何が原因だと思いますか?

◎本音の退職理由 ランキング

1 位  上司との人間関係 66人
2 位  給与が不満足 44人
3 位  仕事に変化がない、おもしろくない 40人
4 位  会社の経営方針・経営状況の変化 38人
5 位  キャリアアップしたい 38人
6 位  労働時間や環境に不満 32人
7 位  勤務地までの距離・環境に不満 18人
8 位  社長がワンマン 26人
9 位  同僚・先輩・後輩との人間関係 25人
10位  社風が合わない 23人
11位  雇用形態に不満


主体的に生きる人もいますが、「上司との人間関係」を始め、ほとんどが主体性の弱さなのです。

積極的に参画してくる部下を上司は嫌うでしょうか?先生はどうでしょうか?人は誰でも認めてほしい生き物です。生きている限り、肯定を求め続けます。学校における成績と違いと教師への態度の原因は「予習」にあるのです。

本当の意味で学校は教わる場ではないのです。確認する場なのです。小学校1年生の始まりは、全く知らないことを教えるところから始まっていません。つまり子供はすでに知っていることを”教わる”のです。受け身の生徒からすると”教わる”になりますが、積極的な生徒からすると学習した結果の確認作業です。このスタンスは学校教育の課程がすべて終わるまで続きます。

この認識を間違えてしまうと、知らないことがどんどん出てくるようになり、勉強がいやになり、楽しくなくなり、成績が低迷します。「知っていることを確認する」のが学校です。ところが知っていることを”教わる”ので安心して自習しなくなる子が出てきます。学校に行ってもついてこられなくなります。頭が悪いわけでもなく何でもないのですが、「努力」の仕方が分からなくなってしまいます。努力の仕方が分からないから努力はつらいものと認識してしまうのです。こんなふうにしてしまうのは大人の責任なのです。

目標は逆算しないと達成できないというのは、これと同じなのです。答えをすでに知っていて逆算するのが本来なのです。知らない部分を聴く、仮説を立てて不足を補うのが行動するための手段なのです。この部分が社会で求められている部分なのです。なぜなら「結果を出さないといけない」からです。学校ではないので、努力の多寡(たか)ではないのです。学校は結果主義なのです。入試だけが成果主意です。だから入試は意識の上で特別な勉強の対象になっています。だから知らない部分を聴く、仮説を立てて不足を補う努力をします。

しかし組織は失敗ができないので、理想論ではなく、現実的に対応するために、管理者(プロフェッショナル)と一般従業員(ワーカー)に役割を分担します。管理者(プロフェッショナル)が予習していて教えることができる人です。一般従業員(ワーカー)は予習のしてない人です。実体験を通して「予習」を重ねているのが一般従業員なのです。予習の期間は勝手な行動をさせないように管理者が監督しています。管理者は逆算でプロセスを間違わないように行動できる人です。

つまり結果主義とは、全員が予習中の状態なのです。それが分かっている場合において結果主義はありえます。管理者がまだ管理者になりきっていない場合においてのみ採用するのが結果主義なのです。逆算できるようになるトレーニング期間です。

間違って結果主義を採る限り、逆算の必要は生まれません。体験だけでは補えない逆算の必要があるから人は”学習”します。調べてまわり、聴いてまわり、仮説を立てて試します。それが教育なのです。教育があるから成長します。教育とは学ぶ者に主体性がないとできないのです。結果主義も主体性がないと逆算できる力への発展がありません。選択と行動は本人にしかできないものだからです。

2010年4月23日金曜日

チャート化で4つのスキルを同時に身につける


青といっても人によって青のイメージは随分違います。言葉によるイメージは様々なので同じイメージが伝わるかどうか疑問です。

そこで「プレゼンテーション」や「セミナー」では、パソコンで作った資料を使って説明をする、聞く機会が多いと思います。チャート、イラスト、箇条書きによる説明は理解しやすく、受け手の思考の手助けになります。

同じことは日常業務にもいえます。人は考えていないことは行動できません。ですから分からないことも行動につながりません。ですから複雑な分析や情報を、相手にわかりやすく伝えることで、理解が深まれば、その分、モチベーションも変わります。

文章を丁寧に分かりやすくするために長々と書いてあっても、受け手は文字数を見ただけで嫌になってしまいます。読み終えても、どれだけ内容を理解したか、疑問が残ります。ほとんどの場合、ごく一部が印象的に残るだけです。それはそれでいい点もありますが、ビジネスシーンでは、行動につながることが前提です。

ところが発信する側も、チャート化することを考えると、難しく感じることも少なくありません。そこでは言葉で伝えようとします。コミュニケーションがうまくいかずに理解不足によるモチベーション不足になることもあります。

モチベーションアップに不可欠な7つの基本的なルールのひとつ「知識・技術要因」に不足が生じてしまうからです。チャート化して説明する習慣をつけましょう。と、言っても身構えることはありません。パワーポイントを使う必要もありません。ペンと紙があればできてしまいます。

マインドマップも同じです。マインドマップは自分が理解するために書いた方が分かるから書いて整理するためのもの。自分が分かりやすいように書けばいいのです。

チャート、図式も同じです。自分と相手に分かりやすく伝えるためのことです。
レポート用紙や、不必要な裏紙、カフェの紙ナプキンでも充分。会話しながらチャートを描き、説明する。相手にすんなり理解してもらうことが目的ですからシンプルにまとめて伝えることは鉄則です。わかりやすくビジュアル化することは実は合理的な仕事の進め方なのです。

受ける側もメモ用紙を常に携帯するのが常識です。携帯電話は持っているけれど、メモ用紙を持っていないのは常識がないと言われます。コミュニケーションするときに気軽にチャート化した図式を描ける状態にあること、それだけでもモチベーションの高い人の証明になります。

●日頃からチャートを活用し、論理的思考を育む習慣を身につける
●チャートを利用して、コミュニケーション力を身につける
●論理、仕組みをわかりやすく伝える習慣を身につける
●コミュニケーション力を高めてモチベーションをアップする習慣を身につける

チャート化で4つのスキルを同時に身につけることを習慣化しましょう。


アサーティブ
アサーティブの歴史

2010年4月2日金曜日

「労働時間や環境に不満」を解決する

◎本音の退職理由 ランキング

1 位  上司との人間関係 66人
2 位  給与が不満足 44人
3 位  仕事に変化がない、おもしろくない 40人
4 位  会社の経営方針・経営状況の変化 38人
5 位  キャリアアップしたい 38人
6 位  労働時間や環境に不満 32人
7 位  勤務地までの距離・環境に不満 18人
8 位  社長がワンマン 26人
9 位  同僚・先輩・後輩との人間関係 25人
10位  社風が合わない 23人
11位  雇用形態に不満

本音の退職理由の中でも、「労働時間や環境に不満」は、部下側がコントロールしにくい問題です。「仕事なんだから仕方がないだろう」で片づけてしまう上司がいますが、それは乱暴というもの。なかには「オレも好きでやってるんじゃない!」と言う人もいる始末。これでは部下が明日の太陽を見失うのは無理がありません。


勤務時間の問題は、家族間のことや個人的な問題で、どうしても解消できない場合があります。それを除くと、目的、目標があればクリアできるし、気にもならなくなります。

最も多いのは、目的、目標がないことに起因することです。漠然と仕事をするのではなく、目的、目標があることが意欲の源泉になります。また目的、目標があると興味、関心も強くなるので、疑問や問題意識が働き、意欲のスパイラルにはまります。

自分の希望と一致した会社に入社できなかった場合もあるでしょう。だからといって目的、目標が持てないというのはおかしな話です。どんな会社、業界でも学ぶことはたくさんあります。

この世界で行われている仕事は、必ず人につながっています。仮にいまの職場を離れるようなことになったとしても、現在の仕事が役に立たないことはありません。もし何の役にも立たなかったという先輩がいたとしたら、その人がおかしいわけで、学ぶことが見いだせないというのは、視野が狭すぎるのです。

しかし若くて経験が乏しいとは、視野が狭いことが含まれています。本人任せにしていると不満のまま離職に発展します。つまり彼らには視野を広げる理由がないのです。

勤務時間が気にならない理由が「目標達成のためだ。仕方がない。」では働く意味が見つけられない人には、荷が重いでしょう。心が折れてしまう人も多いでしょう。

どんな仕事にも働く意味はありません。働く意味を仕事に吹き込むのは自分です。

・働く意味を発見するから、視野が広がる
・視野が広がるから、働く意味が発見できる

視野を広げる理由あるいは働く意味を見つけてやる手助けが必要になる場合があります。その場合、なにより本人にその必要がないことが障害になります。理由を求める人には手を差しのべることができますが、そうでない人には逆に拒絶されます。そこまでされてサポートする理由なんかないと、サポートする側がサポートの理由を発見できないことも少なくありません。それではどっちもどっちです。

働く意味も、サポートの意味も同じ道。つまり主体性の問題なのです。つまらないと思えることに主体性を持てないことが、意味を発見できなくしているからです。視野の広げ方もいろいろですが、つまらないこと、いままで気にしないことをきっかけに広がっていくものです。

元に戻りますが目標は、視野を広げるエネルギー、働く意味を見つけるエネルギーになります。目標は人生のすべてを楽しむコツですが、行動しないで目標はできません。モチベーションがあがったときに目標を発見できます。これらすべてを束ねているのが目的です。目的のない人生が楽しいはずがない。目的は人生を楽しむためのものだからです。

目的なしにチームワークはできないので、勤務時間の問題をクリアするひとつの方法として、上司ができることはチームワークを機能させることです。

・チームの目的・目標がチームに浸透していること
・チームに目的・目標達成の意欲が高い事
・チームの成果がフィードバックされていて認識していること
・チームに対する外部の評価がファイードバックされていること
・チームの成果が、個人の貢献に支えられていることがフィードバックされていて、
 その実感が各自(本人)にあること。

チームを機能させるには「創意工夫」です。「創意工夫」とは前提を疑いくつがえしていくことです。それが原理原則から逸脱していると使い物になりませんが、人を巻き込む力は注意、関心、興味を生み出す主体的な「創意工夫」なしにはありません。巻き込む力とは楽しむ力であって、創意工夫が出発点です。



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