2010年4月28日水曜日

結果が出る前に手を打つ、ターミネーターしてますか?

因果関係を計算して、逆算することで導き出したプロセスが計画になります。

1)まず、あらゆる結果を予測します。
2)予測できるあらゆる結果に対して、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
3)良い結果にするには、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
4)悪い結果になる場合には、どんな原因(因果関係)があればそういう結果になるかを考えます。
5)悪い結果になる場合の原因(因果関係)を撲滅します。
6)良い結果にするために必要な原因(因果関係)を準備します。
7)実行しながら状態を見て調整を続けます。

因果関係に注目して対策するのは、元から絶たないとダメだからです。

イメージとしては、映画『ターミネーター』がいい例です。

『ターミネーター』という映画のあらすじはこんな感じです

近未来に於いて反乱を起こした人工知能スカイネットが指揮する機械軍の攻撃によって人類は絶滅の危機を迎える。しかし抵抗軍指導者であるジョン・コナーの指揮で人類は反撃に転じる。
脅威を感じたスカイネットは、未来から1984年のロサンゼルスへ殺人アンドロイド『ターミネーター』を送りこむ。目的はジョン・コナーを生む前の母親となるサラ・コナーを殺害することである。1984年時点ではまだジョン・コナーを産んでいないので、生まれる前に母親を殺害すればジョン・コナーを歴史から抹殺できるので抵抗軍の反撃は起こらないからだ。
同じ頃、人類側からも男性兵士カイル・リースがサラの護衛という使命を帯びて未来から送り込まれる。こうして人類の命運を分ける戦いが、1984年のロサンゼルスで始まる。

『ターミネーター』という映画は公開当時、斬新な発想と受け止められて大ヒットしました。アンドロイドを別にすれば、分かっている人は同じことを習慣化していたのです。目標達成のコツは、昔から「結果が出る前に、問題を潰してしまう」ことにあります。それが計画です。つまりあなたはジョン・コナーをやっつける立場にならなくてはいけないのです。
映画の方はジョン・コナー側が勝つようになっていますが、仕事では逆でないと困ります。

当たり前ですが、結果が出てからでは遅いのです。反省はできますが、次は失敗しないためにするものです。次はうまくいくように事前に手を打ちます。そのときに因果関係を計算して影響の大きいことから優先的に潰しておきます。
いくら潰したつもりでも、思った通りにいかないものです。実際の場面では調整が必要になります。いわゆる「マネジメント&コントロール」をしていくことがマネジャー(管理者)の仕事です。

調整が少なくてすむほど楽に展開できます。調整が少なくすむ計画を組めることが優秀なマネジャーの重要な側面です。目標を山の頂にたとえるなら、正しく逆算して作った計画と計画通りに進めるようにするのは、山道にエスカレータを設置するようなものです。パートナーが楽に仕事できるようにできるか、できないかはマネジャーの腕次第ということになります。

先にお話したように、経験が役立ちます。経験で補えない部分、つまり見えない部分は、先見力が役立ちます。先見力とは、適切な仮説で組み立てた準備です。仮説とは想像でも思いつきでもありません。仮説とは体験で得た情報以外に自分が持っている情報を使って逆算することです。

さて、蜘蛛の糸のような因果関係を計算して計画する、計画を実行して、結果が出る前に手を打つ・・・・これがどこに行くのかというと、モチベーションなのです。

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