イライラする日がある。片づけなければいけないことがいくつもあって、時間も多くない。こんな時に、イライラする理由ははっきりしている。
何をしたらどうなるのか、どのくらい時間がかかるのか。どうするために、どのようにしたらいいのか分からないのだ。気持だけが先走り、ナニをしたらいいのか分からないのだ。
つまり片づけることがたくさんあるとか、少ないとかの問題ではない。時間が少ないわけでもないのだ。
このようにするべきことがあるというのと、目標があるというのは、同じことだと考えるかもしれないが全然違うのだ。
同じように、ナニもしない日がある。その一方に、なにをしていいのか分からない日がある。
やはり似ていると考える人がいる。しかし全然違うのだ。両方に共通しているのは「どうしたいのか」の有無の点であって、それこそが決定的に違うのだ。
目標とは、「どうしたいのか」ということなのだ。「どうしたいのか」のない一日とは、どのような一日か、少し想像力の働く人なら想像できるはずだ。浪費である。目的も目標もない人生は、浪費でしかない。
しかしほとんどの人が浪費に気付かない。それどころか、娯楽や遊興に時間を消費して、積極的に気づかないようにしている。そしていまいるポジションに安住して、ただ維持するだけに終始している。
人はささやかな目標、たとえば、今晩7時に鍋料理をするから、仕事を片づけて⒍時までに食材を用意すると目標を持てば、それだけで集中力を発揮する。鍋料理も食材の準備がなく、仕事をするのと、その集中力は同じだろうか。その答はあなたが知っているはずだ。
たったこれだけのことで集中力に変化が起こるのだ。
モチベーションについて、あらゆジャンルで研究され、それぞれのジャンルでキーワードも語られてきた。しかし、どんなジャンルにおいても、「目標」ほどモチベーションに密接に絡んだキーワードはない。
このように、目標の有無、つまり「なにをどうしたいのか」がある生き方と、「なにをどうしたいのか」がない生き方では、まるで違う結果になることは明白だ。結果は行動の結果でしかないからだ。
なにをどうしたいのかがない理油ははっきりしている。自分が自分に問いかけないからだ。問いかけると、いまのポジションに安住できないからだ。いまのポジションへの安住を望む一方で、目標もないまま、いま以上のポジションを漠然と望む。あなたが正常なら奇妙な矛盾に気がつくだろう。
不安は自らの漠然さの中から生じる。漠然としている、つまり何をしていいのか分からないという状態が不安の原因である。しかし、それは自らが積極的に、何をしていいのか、分からない状態にしていることを忘れてはいけない。
こういう人たちが、万能感を克服できないまま完璧主義から、見てくれのカッコよさを仕事に求める。
カッコだけで設定した目標が本物の目標になることはない。「他者の目」が気にした目標、言い換えると主体性を放棄した状態で、自分が達成したい目標が生まれるはずもない。目標を達成するのは自分以外にないのだから。
何をしていいのか分からない不安を打ち消すために、社内恋愛、その延長にあるような合コンにエネルギーを使って、自分と時間を消費するのがオチである。
あるいは趣味と実益を兼ねて、ダイエット、語学、資格に取組みのが関の山である。それにしても「ジムでも行くか」程度で運動しても成果はないので、1ヶ月も続くこともない。
さて、若くて美しい25才の独身OL、真希さん(仮名)の悩みは、恋愛すると他のことが手につかないという悩みだった。
しかし真希さんは同時に厳しい労働環境も認識していた。同級生がフリーターにしかなれなかったために、その後もいい職場に恵まれないことを知っている。一流ではないが、成長も見込める中堅企業に勤務して不足のない暮らしをしている自分のポジションを失いたくなかった。しかし恋愛すると他のことが手につかず時には気が変になりそうで、有給を使ってフリーターをしている後輩に長々と相談する始末だ。相談していると、そこに恋愛が存在しているように感じて幸福感さえあった。
こんなことではダメだと思いながらも、「彼のこと」が頭から離れない。彼女がライフスキル講座に参加して来た理由は、2つ。
「仕事に打ち込める自分」と「恋愛依存からの克服」をするためにライフスキルを身につけたいといことだった。講座を通して、自分と他者の境界が曖昧であることを知った。自分の恋愛や人間関係のトラブルの原因を理解した。学んだことを実践していく内に、コミュニケーション力は変化した。
そして真希さんは、新しい彼との関係を良くするために、「99日間プロジェクト」に望んだ。彼女のチャレンジは仕事中に彼のことや、恋愛について考えないというものだった。
真希さんの99日間プロジェクトは成功したのだろうか、そしてどのような変身を実現できたのだろうか?暮らしの現場から熱いレポートをお届けします。
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