2010年6月14日月曜日

達成してからのモチベーションアップ。

 達成してからのモチベーションアップ。
 
 
 一般的に目標は一定期間の時間を投じて到達します。
 
 ですから、毎日、毎週、毎月、達成していくことが年度や半期の達成条件になります。
 
 もっとも最小の単位は「日」になります。
 さらに細分化して「時間」が単位になる場合もあります。
 
 最小の単位で目標設定する理由は、とるべき行動が具体的で分りやすくなり、具体的な分、反省しやすいからです。
 
 ところが、小さな単位の目標達成をしたら、それで安心する方も多いのです。作戦として、小さな目標を確実に重ねて、飛躍的な実績が期待できるのに、安心した結果、裏を返せば、緊張から解放されたくて、めざましい結果が出せなくなることもしばしばあります。

 達成してやっと、ようやくスタート地点に立ったと考えるくらいの厳しさを持ちたい。結局はその方が、コツをマスターして短期的にも、長期的にも、楽できるようになるからです。

 引越し屋さんって、冷蔵庫とか重い物をかついtで階段をスイスイ上って行きます。怪力でいなくてもできるのは、運ぶコツがあるからです。
 
 だから、小さな単位の目標達成ができないようなら、まだスタート地点に立てないほど遅れていると思った方がいい。
 
 まず、小さな単位の目標達成ができるように、打ち合わせをするのは、すごく大事で、この段階で大事なことはほぼ決まりで、後はモチベーションのマネジメントだけが課題という状態にしておくのが鉄則です。
ですからモチベーションの具体的なマネジメントも計画に織り込んでおくようにします。
 
 
 達成の可能性に強い不安があったり、目標をいったん達成しても、すぐ元へ戻ってしまうことは前提条件にしておくのです。
 
 
 実際、人の気持ちは刻々と変わるものです。やる気になっているように見えても、まだまだ「よし、やるぞ」と実行の段階に、なっていないことも、よくあります。
 
 小さな目標が達成できていても、逆に、やろうか、どうしょうかと、考えている段階に戻っている場合もあるので、抱えている不安を隅に追いやらずに、目標に臨むメリットとデメリットのリストに書いたことを、さらに具体的に詳しくはっきりと言葉にして書き出すのも効果的です。人間は言葉で考えるからです。書き出すことで、具体的な対策を練ることができるからです。
 
 
 上司として、介入して誘導する場合は、「よし、やるぞ!」まで、悪くても「やりたい」と思う状態まで誘導してあげると、途中での逆戻りを防げます。
 
 上司の存在感は、行けない場所に行けるようにしてあげることです。しかも本人の意志で行ったと思わせるようにしてあげる配慮も大事です。
 
 「どうしょうかな」と「よし、やるぞ」の間を行ったり来たりするのは珍しいことではなく、揺れを繰り返しながら覚悟が決まっていくものです。
 
 上司のサポートで気をつけることがあります。うまくいかないと熱心にサポートする人でも、業績がいいと安心してサポートがゆるくなることです。、早く手を離して台無しにしてしまう場合がよくあります。


 揺れる心情に気配りをして、「よし、やるぞ」から継続、維持の段階につなぐのもコツがあります。早く離せば上司は楽ですが、早すぎて結果的にうまくいかないと、面倒なことになります。
 
 上司の「そればかりしていられない」という心情は理解できますが、部下を持つ上司は部下を使って目標を達成するのが仕事ですから、部下のことが頭から離れない状態が正しい状態なのです。
 
 上司は部下のサポートだけでなく、自分の仕事があります。そればかりしていられないという心情を尊重するほど、タイミングを間違わないで、念には念を入れて一発で決める「必殺」の心構えでやるのが結果的には楽です。
 
 心を動かすという意味では、相手が部下でもお客さんでも理屈は同じです。
 迷う人には、メリット、デメリットを整理しながら話し合うことが必要です。

 個人の価値観と会社の価値観が違うことがあります。その場合は個人の価値観を優先します。そのうえで誤った価値観については、丁寧に指導してあげることが必要です。
 
 個人の価値観を優先する理由は、価値観を一致させるためです。一致させる優先順位は会社が先ではなく個人が先です。無理に従わせて、意欲が引き出せず嫌々していたのでは意味のないことに注意が必要です。
 
 会社にとっての重要、やる意味を一方的に伝えても意欲は引き出せません。
 「仕事だからやるのは当たり前だろう」という方が多いのですが、理屈はそうでも、それでやる気は引き出せません。
 
 また、やりたいと思っていても苦手なことがあると、苦手意識が邪魔をしている場合もあります。
 個人の価値観を受け入れるのは、共有できる価値観を見いだすためです。
 
 会社として必要を実行することが、個人の価値観、メリットと一致することを説明しないと、個人としては、やる意味や理由が見当たらず、やりたいと思うこともなく、やる気が起こらないのです。

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