2010年3月21日日曜日

内的動機づけ(モチベーション)と外的動機づけ(インセンティ ブ)

 モチベーションとは何でしょうか?
モチベーションは心理学で使われる用語ですが、日本で広く一般化したのは90 年代末頃です。
1998 年に開催された『FIFA ワールドカップ』フラ ンス大会に日本が初出場、サッカーの人気が出始めたときに、マスコミが頻繁に使用したのが始まりです。

以来、日本ではス ポーツの分野だけでなく、ビジネスの分野でも頻繁に使用されています。
モチベーション(motivation)は、動機づけと訳されています。一般的には「やる気」「意欲」「士気」などの意味で曖昧に使われていることの多い 言葉ですが、動機づけという日本語訳は、モチベーションの意味を理解して、意欲を高める上でも重要です。

たとえば、ある人 が仕事に対して「一生懸命働きたい」あるいは「目標を達成したい」と意欲を持っているとします。反対にそうでない人もいます。
その場合、一生懸命に目標達成に努力している人には、意欲の源になっている理由がなにかあるはずだと考えられます。

確かに意欲的に行動をしている人には、「みんなに認められたいから」とか「もっと 進歩したい」とか、「お金がもらえるから」とか個人的な理由が発見出来ます。
動機が先にあるから、意欲が後からわいてくるという考え方です。
そうだとしたら、意欲的になっていない人についても、意欲的になる動機を与えてあげたら、意欲的に行動するはずだという発想に端を発しているのが「動機づけ」です。

個人的にはガンガンやるような動機はないけれど、一生懸命に働く、学ぶ要因を 作ってやることで、意欲を高めると、望む結果も実現しやすくなるという考え方です。目標に向かって、どうなるのか先のことは分らないけど、とりあえず一生 懸命に努力するというやり方は効果的ではありません。

目標に到達するには原理原則があります。目標から「逆算」して、道筋つまり計画を立て、刻々と変化する状況に対応しなが ら目標に到達するように進めていくことは、とっても重要です。「いまこの瞬間に最大の力を発揮し続ける」ことが大切なのです。

具体的に言うと
・いましていることが、適切であること。
・いましていることに、集中していること。
・いましていることに、ふさわしいスキルがあること。
ということです。

そして、これらは「意欲」がないとできないことばかりです。

 意欲はどうす れば高まるのでしょうか?
たとえば大人 がクルマにワックスをかけていたりすると、こどもがぼくにもやらせてといったりします。

大人には仕事であっても、こどもには遊びになるのは、関心が高まり、自発的に意欲が高まった結果です。つまり内的な動 機づけが起こった結果です。

 動機づけには、このような内的な動機づけと外的な動機づけがあります。
どちらがどうかというと、自分の内面から起こった意欲の方が強く持続しやすい傾向があります。

たとえば「ワックスがけ を手伝ってくれたらおこずかいあげるよ」と言われてワックスがけをするのと、面白そうだからやってみたいと自発的にするのとでは、作業する態度や表情も 違ってきます。
「自分が起こした行動」 と「人に言われて支配された状態での行動」では、「自分が起こした行動」の方がダイナミックなのは「楽しさの実感」「変化する実感」「自分で自分をマネジ メントしている気持よさ」の影響です。

「人に言われて支配された状態での行動」には苦痛が生じます。そこで苦痛の代償と してインセンティブが与えられたりします。
「インセンティブ」は、モチベーションを必要とする場面で、なんとなくモチベーションに似たような使われ方をします。

モチベーション が内的動機づけであるのに対して、広く浸透している「インセンティブ」は、外的動機づけであり「意欲刺激」とも言われています。
つまり外側から動機づけることで、内的な動機づけを自発的に起こしてほしいというのが、もっとも多い一般的な狙いでモチベーションを高めるために使われます。


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