2010年11月24日水曜日

チームワークの誤解

 アメリカのプロスポーツの世界で、チームワークを強調することはほとんどありません。
個人の仕事の集積の結果としてチームワークができるのであって、個人が自分の役割をこなせないと、チームワークが破綻するからです。

だからチームワークを強調する場合、その意味は個人がそれぞれの役割を果たせということです。

仕事の内容によっては、連携が少しでもうまくいかないと結果を出せない場合があります。
こんな場合に「チームワーク」を強調します。

日本では、「チームワーク」の解釈を「助け合う」に注目しますが、助ける側に回る人は、必要のない負担を強いられます。その分助ける側が充分な仕事ができず、全体のレベルダウンが生じてしまいます。

本来、チームは、個人の力の総和以上の結果が出せる点にメリットがあるわけで、個人の力の総和以下になることは、烏合の衆になっている傾向があるという意味です。
想像していただくとい分かると思いますが、明らかにチームワークが機能していない状態が浮かぶはずです。

ですから、個人個人が、助けられることなく自分の役割を果たせるスキルを持つことが、チームとしてのモチベーションを高める必須条件なのです。

2010年11月2日火曜日

人脈づくりは、白か黒かではなく、程度で考える

 人脈を作る方法は、人の集まっている場所に行って、まず知ってもらうこと。名刺交換の数です。単なる名刺交換に終わらないようにするには、何かしら相手にメリットのある情報の提供ですが、ここで自分の損得を考えてしまいます。

コミュニケーションの基本はまず「与えること」であることを思い出しましょう。
WIN-WINなんて夢です。現実的ではない。「お役に立ちたい」という気持ちを持ってに次に会う約束をとりつけます。アサーティブな態度が大切です。

さて、これを数多く繰り返していると、人脈が増えるとモチベーションがあがり、さらに人脈は増えます。逆だと下がります。人情です。

 人に協力してもらうには、信頼されることが必要です。信頼がないと人脈が増えません。信頼されていると協力の依頼も増えるし、こちらが依頼しても協力してもらえます。

 信頼とはアピールすることから始めます。待っていても始まりません。相手にメリットがあることなら相手も真剣に聞いてくれます。私がサラリーマンをしていたときに、あるクレームがあって謝罪に相手企業にお伺いしたときに、「あなたのいいところをご存知ですか?」と尋ねられました。

自分では思いつかなかったので「分りませんが」と答えると、「あなたはいつもこうすると得ですよ、と提案してくれる。いつもですよ。なんでもないようだが、それはすごいことですよ」と評価していただきました。

 こうして自分は長期に影響するモチベーションをアップしていただきました。WIN-WINの関係は信頼があってこそ始まるもので最初から始まるものではないのです。人間は人のために生きるようにできているのです。だから経営理念が重要なのですが、それを口先だけのまやかしだと思う人も少なくありません。

 しかし、利用するだけ利用して後は知らん顔という人も少なくありません。それにしても白か黒か、イエスかノーかではないのです。程度の問題なのです。52%対48%といった具体に程度の問題なのです。
 2%の差なら無視もできるし、2%アップする工夫もできます。そこが知恵と知恵を働かせてモチベーションをアップする行動力を「与えること」からもらうのです。

一回のご縁を一生のよろこびに。人脈つくりはマーケティングの原則と同じなのです。