2015年7月17日金曜日

肯定的な感情体験を目標にする



モチベーションを高めるには、味わいたい感情を明確にすることが重要です。


あるマネジャーがいます。彼は口癖のように「売り上げを伸ばさないといけない」と部下や上司に言います。しきりに言うので、熱意の表れのように思いますが、実際に行っていることは言うほどにネガティブな面に注目して周囲の人々に業績が芳しくないと自信のなさを刷り込んでしまっているのです。

では、どうすればいいのでしょう?
もし業績が好調ならゆとりを持てます。結果よりプロセスに目配りできる余裕が生まれます。するとお客様たちステークホルダー(利害関係者)との関係を見直すとか、もっと最適化することに打ち込めます。

つまり本来するべき重要なことにポジティブに取り組めます。目的を叶えることに取り組むので業績は向上してきます。

人は自分が求めているものが分かっていたら手にすることはできます。自然の摂理です。ほとんどの人が本当に求めているのは「感情体験」です。買い物も、旅行も、仕事も、恋愛も、ポジティブな感情体験を求めています。
ところがほとんどの人は、このマネジャーのように、否定的な構えを使って求めていないものを求めているのが現実なのです。

引き寄せの法則」をはじめ次々と登場するほとんどの自己啓発はこのことを問題視しています。自己啓発に取り組んでも成果がでないのは、否定的な構えでがんばるので、このパターンから抜けられないどころか、ますます否定的になってしまうのです。

本当に自分の願いを叶えたいのなら、ひたすらシンプルに願いに正直に集中すればいいのです。
だからマンガしか読んだことのない人が、うまくやれてしまうというようなことが実際に起こります。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉が示しているように、好きであれば願いに正直に集中します。実際には好きかどうかは関係ないのです。ただ願いのままに集中しているから叶うのです。

肯定的な構え、つまりポジティブということは、カラ元気ではなく、ネガティブな面に注目せずに、ただ必要なことをやり続けることなのです。

すべてのビジネスはコミュニケーションです。人との関係の仕方です。ビジネスに於ける対人関係とはステークホルダー(利害関係者)に集約されます。これらの人々との関係の仕方がポジティブであることは成功の条件です。当たり前です。誰だって幸せになりたいわけで、否定されたい者はいませせん。

ですから、間違っても先にあげたマネジャーのようにネガティブな側面に集中せずに、WINーWINを実現することに集中します。間違いなく業績が芳しくない人たちはWINーWINに意識はなくWINーLOSで頭がいっぱいだと思います。だからその通りの結果を引き寄せています。

人間関係の仕方には4つあります。
  • 私もOK、あなたもOK
  • 私はOK、あなたはNO
  • 私はNO、あなたはOK
  • 私はNO、あなたもNO
本当に肯定的な構えの人は、人間関係の仕方が「私もOK、あなたもOK」です。
あとの三つはどれも否定的な構えです。否定的な人とコミュニケーションして楽しいわけがありません。つまり売れない、買いたくないという現象が起こって当たり前です。

正しい仕事の進め方はとても大事ですが、まず仕事に就くときの在り方から整えます。
肯定的な構えでステークホルダーとWINーWINを実現に集中しましょう。