2013年5月27日月曜日

ボブ・ディランが教えてくれた「働く目的」


敬服するに値する人というのは、世界のリーダーとか、そういう人たちのことかな?誰だろう?
本当は敬服する人たちは多くいる。
たとえば、LAのガソリンスタンドで働いている男だ-----年をとった人だ。
その人には心から敬服する。
僕の車のキャブレータ-を修理してくれたんだ。
                          ボブ・ディラン 
誠実な仕事は、どんな職業にもあります。ミシュランの星の数が絶対でないように、矛盾のない仕事をしている人は目立たないところに沢山います。考えと行動が違うというのも矛盾のひとつであるように相反するものを抱えた仕事はたくさんあります。それを解決するのはひとりひとりの手の中にあります。
■働く目的
働く最大の目的は、お金でしょう。お金は、男女、年齢、既婚を問わず、働くエネルギーになります。お金、自分の欲のために働くことは悪いことではありません。

安い給料で働いているフリーターの独身女性は、人の役に立つ仕事がしたいとよくいいます。自分のことで精一杯にはずなのに、なぜでしょう?つながりが欲しい、あなたが必要だと言われたらうれしいからです。実際には人の役に立った与える側より与えられたい立場なのです

健康のために運動することがいいと知っていても、運動をしていない人にとっては、なかなかできるものではありません。ところが異性にもてたいからとか、人と関わった目的があると一念発起してやる気になれます。

働く目的も、それによく似ています。
最初はお金や欲が満たすことをエネルギーにしたらいいのです。
しかしそれが満たされると、それだけでは働く意欲が保てなくなります。その先には「誰か自分以外の人」が必要になります。
一番身近な人は家族です。結婚してこどもができると、家族のために頑張りたいと思います。”お金、欲、人の役に立つ”の三点セットのエネルギーになります。それでいいのです。

より多くの人に接するようになり、社会のいい点、欠陥や矛盾に触れると、自分の世界が広がります。より大きな世界に貢献したいに変わっても不思議ではありません。やがてより多くの人、社会に貢献することが働くエネルギーになります。

働く目的は最初はお金や欲でいいのです。そこからスタートしてより大きな世界にコミットメントしていく。対応する力が必要になり「なれる最高の自分になりたい」欲求が芽生えてきます。成長するとはそういうことだと思います。

自分が成長すれば働く目的が変わります。目的が変わると、自分が成長します。成長と目的は二人三脚で、補完しあう関係にあります。しかも自分だけでなく自分の周囲の人にも同じような関係を作ります。自立する子育てや、より幸福で成熟した夫婦関係のエネルギーになります。

それに「仕事の現場」には、ライフスキルを育むすべての要素が凝縮されています。特に問題を乗り越えることを学ぶ点でうってつけの場所であって、家族の仕組みを学ぶ場所でもあります。




0 件のコメント:

コメントを投稿