2012年8月30日木曜日

目標にも、ポジティブな目標とネガティブな目標がある




ダイエットする目標が楽しくないという人がいて、一方、病院でのリハビリは地味ですが楽しいという人がいるのはどうでしょう。

ダイエットには「してはいけない」というネガティブな条件があります。症状にもよりますが、リハビリには「いまよりよくなる」というポジティブな期待が多くあります。この違いが楽しさを分けています。

つまり目標には「ポジティブな目標」と「ネガティブな目標」があります。ですからダイエットでも、リハビリでも本人の思い方次第で、ダイエットが楽しいという人もいれば、楽しくないという人もいます。リハビリにも同じことがいえます。
やせなければいけない、食べてはいけない、運動しなくてはいけないでは気が重くなり、意欲はなくなります。
数値だけの無機質な目標も、「あの人に褒められたいのでやせたい」というように得たい感情を含んだポジティブな目標になれば意欲は強くなります。

たとえばジムで「私5k減量しようとしているの」「あら、私もそうなのよ。」「大変でしょう」「食べないように頑張ってるの」というようなやり取りを聞いていると同じように目標にチャレンジしていると見えます。

「楽天に出店してるんだけど、なかなかうまくいかないよ」「うちも同じだよ」実は全然違う二人ということはよくある話です。このように仕事でも同じことがいえます。「成長しなければいけない」と「成長したい」では全然違います。「目標を達成しなければいけない」と「達成したい」では全然違います。

しかし、実際には全然違う両者が同じような表現をするので、表現だけを見ていると同じ仲間のように見えてしまいます。 同じだと思えても実際には違う両者、目標の質も意欲も違いますが、それを決定づけているのは、なにをするかではなく、自分がどうありたいのかで決まります。

「やらされている」「やっている」「やりたい」このように自分がどうあるのかで、意欲もスライドしています。「生活のためにやらされている」「生涯のキャリアのためにやっている」「ライフワークとしてやりたい」というように、自分自身の在り方は自分の生き方にシンクロするのです。

自分の場合だと、自分がどうありたいのかを決めた上で、目標を設定するとき、得たい感情を明確にします。たとえば「ライフワークのひとつしてやりたい、そしてやってよかったという感動を味わいたい」というようにポジティブなものにします。「言われるから仕方がない、つきあいでやるか」というようなものではしないほうがいいのです。

その上でポジティブな目標になるように状況を整備します。そのとき重要なのは、自分の目的を叶える目標であることです。会社などにいると先の例のように取引会社からの依頼で始まる仕事があります。その場合、取引会社の期待が目標になることが殆どです。

もし、そのままスタートしたら、目的がなく目標だけあるというようなことになり、頓挫する危険があります。ネガティブになり出したら、とことんネガティブな空気が蔓延する可能性もあります。

それを防ぐには自分の目的を叶える目標にしておくことが肝心で、そのようにならない場合には最初からやるべきではないのです。曖昧なままにやると自分あるいはチームをダメにしてその再建に時間がかかるからです。

「ポジティブな目標」と「ネガティブな目標」があるので、見極めましょう。
自分の在り方を認識しましょう。
その上で「何のためにやるのか」を明確にして、自分の目的を叶える目標にしていきましょう。どうしてもそのようにならない場合はしない。ポジティブでない時間を過ごすことは死んだも同じです。

「人生の悲劇とは、生きているうちから、その人聞の内側で死んでいく部分があるということだ。」。。。。。。フランスの神学者、アルベルト・シュヴァイツァー(Albert Schweitzer)の言葉です。

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