ほめるのも叱るのも、相手をコントロールして支配したいということでは何らかわりがありません。
しかも「ただほめるのでなく、ときには叱ることも必要だ」という人がいますが、叱るということも、一般的には一方的にしかるわけですから、上から下へという支配の関係に他なりません。
育てる=管理、支配ではないのです。
この間違った育て方が原因でどれだけ多くの人が苦しみコミュニケーションに不具合が生じている人が多いか、ご存知ですか?
でも、私たちはあきらめません。
「それはいい」とか「それはダメ」とか一方的に価値判断を下すのではなく、どのようにすべきかをお母さんに、あるいは恋人に、そしてビジネスの現場で、指摘してきました。
その成果を測るには、ビジネスの現場がもっとも単純明快にして、顕著ですが、驚くべきものです。
たいていの現場にはパワーハラスメントが働いています。
そしてドメスティックバイオレンスより見逃されいます。
そしてそれがマイナスの効果しか生んでいないことに気がつかない人々がものすごく多い。
当たり前でしょう。人が大事にされない職場が生産性をあげることはないのです。
そういうと、「締め上げたら実績が上がった」という管理職もいますが、その実績がすでに低いのだということを教えてあげたい。
無意味な対前年との比較で上がった上がったと言ってるだけで、いくらが妥当なのかさえ、分かっていない。
「尊重していたら、もっと上がっていたんですよ」と太鼓判を押したのちに、私たちがマネジメントしたら3倍強になったというのは、どうなんでしょうね。
気持ちを伝えることが、勇気づけであり、勇気づけのあるコミュニケーションがモチベーションをアップさせるのです。家族でも職場でも、恋人同士でも同じです。